ベトナムに理想の学び舎を!とは

私たちについて

私たちはベトナムに日本語学校を作り運営をしてゆくボランティア団体です。

現役教師によるきめ細やかな教育の方法論により、斬新かつ効率的な日本語習得を目指す学び舎をベトナムの地に作り、そこに関わる人々が笑顔になるような活動であれたら・・・と願っています。

日本語という知の習得がどのようになされていくか。それは受け身的ではなく主体的になされるものです。
「先生が教える」のではなく「生徒が学ぶ」ということの重要性。
教育学者のパウロフレイレの言う「対話型教育」を少人数教育で目指すという言い方もできます。
例えば、テスト中心の教育ではテスト後に問題を復習をすることはあまりされませんが、語学習得では一年たてば一年たったなりの習得の結果が出てきます。
さらに効率的にスキルアップができるように、学習クラスのスタイルについても考えていきます。

人間としての成長にも関わっていく「理想の学び舎」を目指します

教育の主語として知の習得を基本を目的としますが、人間的な関係性こそがそこに大きく関わってきます。
ベトナム人が日本語を学習していく際に、異文化(日本の文化や発想法・人間観など)のもに接することは、人間としての成長にも結び付くのではないかと期待しています。
私たちは教育の専門家ばかりでもありません。
しかし、あなたが日本語を話せるとしたら、あなたのように話せることが彼らの目的であると換言しても良いでしょう。
あなたのできることが今の彼らにはできないのです。
このボランティアに必要な力をあなたはすでに持っているのです。

彼らの熱意を前にして、日本の仲間たちが徐々に関わりはじめてくれています。
そして教えている日本人の方も笑顔になりつつもあります。
少しでも興味を持っていただけたのなら、ぜひボランティア活動に参加をしてください。

日本語を学ぶベトナム人の授業料は無償です

ベトナムの子供達の笑顔、そこに関わる人たちの笑顔を目的としています。
しかし、田舎に住む人たちはお金を払って日本語を勉強をすることが困難な状況です。
経済状況を理由に日本語の勉強を諦めている人たちのために、私たちはベトナム人からは授業料は取りません。

理想の学び舎は何を目指すのか

学ぶのは自分である

知の獲得という営みは主体的なものです。そのことをまず中心に置きます。この学び舎と、現代の日本の学校教育と何が違うでしょう。

たとえばこういうお話から。
子供が学校から帰ってきて、よくあるお母さんとの会話。

「@@ちゃん、学校でまじめに勉強してきた?」

「うん、勉強してきた。」

では冷静にこの子供のやってきたことを考えてみます。

授業というのは、先生が話をしながら板書するのを受け身的にノートに写し続ける、というのが基本でしょう。その営みを誰もが「勉強」と言います。
「学習」を単に「学習」で終わらせずに、「習得」という視点を持つかどうか、それが大きな違いとなるでしょう。
当学び舎では、習得を中心に据えて、その上での教師の役割を考えていきたいと思っています。生徒個人がいかにして「やる気」を持って学習に臨むか、近年注目されている援助者としてのファシリテーターと重なる部分があります。

学ぶ対象は日本語である

学ぶ対象は日本語です。日本語を学ぶことは日本について学ぶことにもなります。
異文化を持ったベトナムの人が日本という他国の文化なり考え方を学ぶ意味があるでしょうか。
そこは敢えて「ある」と断言したいと思います。経済的な部分で日本を上位にとらえる考え方もありますが、そこではなく、一つの文化としての、日本の特殊性。
四季を通じた日本古来からの感受性や文化の価値観や芸術性を知ることは、人としての成長につなげ得るものであると信じます。

日本の学校教育が一人一人の知の習得に対して、それは一つの大学合格のような形でしか計らないのに比べて、時間がたつに連れて、日本語習得は目に見えて結果がわかっていくことになります。
一年後彼らの日本語力に於いて、どう習得が進んでいるかはっきりと答えは出ます。日本語習得の意味については、それは学習者個人によって異なるものとなること
でしょう。
私たちの求めるものは生徒たち、そして関わる人たちの笑顔です。

ベトナムの田舎の現状を教えて

私たちが開校を計画しているベトナムの村は、ファンラン(ベトナム中南部の都市)近郊にあります。
ベトナムは多民族国家で、53の民族からなっています。
多数派は、人口の8割以上を占めるキン族と呼ばれる歴史的には中国由来の人たちです。
ファンラン近郊は、チャム族と呼ばれる原住民が多く住んでおり、チャムの人たちは、伝統的な祭祀や織物、衣装、チャム語など独自の文化を持っています。
また、チャムの人たちの宗教は、バラモン(ヒンドゥ)、バニ、イスラムです。バニは、土着の宗教とイスラムが融合したような宗教です。
日本でたとえるなら仏教(世界宗教)と神道(日本固有)が一緒になった(お寺の中にお稲荷さんがある)感じです。チャムの人たちは、インド文化の影響を強く受けています。
カンボジアのアンコールワット(ヒンドゥ文化)と共通の要素を持つミーソン遺跡などもチャム文化です。
ベトナム南部は2世紀頃から17世紀頃までチャム族の支配するチャンパ王国が栄えていました。
日本とも関係が深く、14世紀から15世紀にかけて琉球王国を通じて盛んに交易も行われています。

チャンパ王国の末裔である誇り高きチャムの人たちですが、伝統的には母系社会で、代々家は母から娘へと 継がれていくようです。
男は婿養子状態で、結構家では小さくなっているそうです(日本語を習っているチャムの人に聞きました)。
ベトナムは社会主義という事もあり、元々女性の存在感の大きい国ですが、チャムの社会は格別のようです。

食べ物(特に肉類)についての宗教上のタブーは、イスラムはある程度厳格ですがその他は結構緩いです。
牛肉は高価なので、魚をよく食べるそうです。果物が安くしかも美味しいとのことです。

日本での在留ベトナム人は、99,865人(平成26年法務省)で、前年比38,2%増と益々日本との関係が深くなってきています。
また国民の平均年齢も20代後半と若く(高度経済成長期の日本)、これからどんどん発展する国です。ベトナムは
治安がよく、気候が温暖な親日国なので日本人には訪問しやすい国ではないでしょうか。