ベトナムの村に学び舎を作ろう

なぜベトナムで日本語学校なの!?

世界中の国の現状をよく調べて、そこからベトナムを選択したわけではありません。そこには人と人のつながり「縁」があります。
NPO結成以前からの活動で、先住民族のチャム族の人たちとの関わりがありました。
そのやりとりの中で、彼らの多くがファンランという村の出身であることがわかり、第一号の学び舎を作る場所としてファンランの村が候補として浮上してきました。

ベトナムは、ハノイとホーチミンが大きな都市で、そこに経済や教育機関が集中しています。物価も地方に比べて高い都市です。

ファンランはホーチミンから飛行機で1時間近くかけてニャチャンと言う街まで行き、更に車で2時間ほどかかるところです。 ファンラン自体はキン族の住民が多いですが、その周辺にチャム族の人たちが多く住む村が点在しています。

私たちが最初に学び舎を作ろうとしている村は土地も豊饒とは言い難く、決して恵まれているとはいえない地勢にあります。 少し前までは、家の手伝いをするために小学校の上級生になると学校に通えなくなるという子供たちもいたと聞きます。

2012年の 国際連合教育科学文化機関UNESCO(United Nations Educational, Scientificand Cuitural Organization) の統計によると、ベトナムの大学進学率は24.5%、卒業後に自己の専攻に就職できる人は約10%で、卒業後に新規で就職できない人も少なくないと言うのが現状です。
特にチャム族の人たちの就職率は大学卒においても、更に低いものとなっています。 大学で様々な専門知識を学習しても、田舎に帰って、結局家の農業などの家業を手伝ったりする現状もあるようです。

日本語を覚えることは生きていく上での武器となります

ベトナムには既にいくつもの日系企業が進出しています。 ホーチミンでは、日系企業による地下鉄の工事が2018年開業を目指して行われています。 国家の政策として、高速道路や新幹線の導入の方向性も示されています。 日系企業のベトナム人社員の給料は現地の企業に比べれば、数倍にもなると言われています。 一方、ベトナムには世界遺産もたくさんあり、日本人による観光客も増加しています。 観光事業も今後ますます盛んになると予想されています。

つまり、ベトナムの人たちが「日本語を覚えて日本語が話せる」という事は、生きていく上での一つの武器となります。 これはベトナムの人たちにとっても、日本語を学ぼうとする大きな動機付けとなることでしょう。

日本への研修生や留学生の増加を見ても、ベトナムの国で日本語を学ぶことの意味が明らかになってきていると言っても良いでしょう。 NPO結成以前から関わってきた研修生たちの日本語学習に対する真摯さ、ひたむきさに出会えたことも、私たちがベトナムに学び舎を作る大きな要因となっています。 彼らの学習意欲を前にして、多くの先生たちはある種の感銘さえ受けました。

彼らに日本の文化を伝えたりしているうちに、改めて日本という国の特殊性を感じることがあります。 それは決して良いものばかりでもありませんが、日本には世界の人々が興味を持つ文化や街や歴史、人生観などがあります。 ベトナムの人だけでなく、諸外国の人たちも興味を持つ日本。異文化を若くして学ぶことも、人の成長としては意味があることだと考えます。

さて、ファンランに日本語学校を作る意味。 学び舎での対象は中高生なので、ここで完璧に日本語をマスターするという事ではなく、日本語や日本文化を学ぶことの楽しさや意義を伝えられればと考えています。 その後、日本語を専門とする大学の学科に進むもよし、別の進路に進むもよし。 たとえば医学に進むとして、若いうちから日本語学習を進めることにより、教育環境の良い日本へ留学の道が開けたりする事もあるでしょう。

彼らに日本語という「翼」ができるお手伝いが少しでもできたら・・・と言うのが私たちの願いです。

校舎を作るために頑張ってます

校舎建設の必要性

何故校舎の建設が必要なのか?
生徒たちの多くは農家の家庭が多く、人手が足りなくなれば家の手伝いをしなければなりません。(ベトナムは3期作なので常時忙しいです)
「そこに行けば安心して勉強が思う存分出来る場所を確保してあげたい」そんな思いから校舎建設の必要性を強く感じました。
作るからには「良い環境で勉強をさせてげたい」との思いを込めて、設計から施工までしていこうと思います。
今後建設予定の新校舎は、日本の伝統的な和風建築を取り入れていく考えでいます。
畳(たたみ)、襖(ふすま)、障子(しょうじ)等を使い、村の人達にも日本を身近に感じてもらえるような建物にしていきたいと思います。
また、長期滞在用に日本人教師が宿泊できるように宿泊施設も設ける予定でいます。

計画概要
第一校舎

2016年6月5日竣工しました。

ファンランの村に既存で立っている建物(ヴィン副理事長宅)を改築して、事務局・職員室・校舎として活用します。
また、日本からの先生が長期滞在できるように、宿泊施設やキッチンなども完備してます。
ベトナムの建築技法だけでなく、日本の技法を取り入れ、頑丈な建物にリノベーションを行いました。
第二校舎

開校時期未定

第一校舎で運営をしながら、いずれ第一校舎の隣に少人数制の教室を追加したいと考えています。この空間は、教室としてだけではなく、いろいろな使い方ができるように、間仕切りをなくして広い空間を確保させたいと思っています。
第三校舎

開校時期未定

人数に合わせて教室を追加したり、他の地域へ新しい校舎を造ったりと、状況に応じて校舎を増やしていく計画をしています。
進捗状況

第一校舎(つばさ)が完成しました。

更新日 2016年6月5日

多くの方々に祝福され賑やかな竣工式となりました。

過去の記事

完成に向けて着々と工事が進んでいます

更新日 2016年4月18日

内装作業に入り、壁を塗ったりドアを完成させたりしています。

既存で立っている建物(ヴィン副理事長宅)の改築中です

更新日 2016年3月31日

外装がだいぶ完成し、屋根が変わりました。

ベトナム政府へ認可を申請中です

更新日 2016年1月27日

認可が下り次第、既存で立っている建物(ヴィン副理事長宅)の改築を開始します。

学び舎「つばさ」が完成しました。

ベトナムのファンラン (ベトナム中南部の都市)近郊にある、ヴィン副理事長のお宅を改造させてもらい、2016年6月5日待望の学び舎「つばさ」が完成しました。
Youtubeの映像は、竣工式の様子です。
夢と希望に満ち溢れた子供たちの笑顔をご覧ください。